製品情報
ホボウェザーステーションロガーでガニソンキジオライチョウの生息環境調査
用途：野生動物保護
産業：環境調査
組織：San Miguel Basin Gunnison Sage-Grouse Working Group
コロラド州の野生動物保護グループは、希少動物のガニソン キジオライチョウの保護活動をおこなっている。鶏に似た美しい容姿で、ユニークな求愛儀式をすることで知られている。そのガニー（ガニソン キジオライチョウ）の生息数は5,000羽以下で、連邦絶滅危惧種条例の指定候補となっている。関係者は保護に向けてあらゆる努力をおこなっている。
ガニソン キジオライチョウは2000年までは種として認められていなかった。それまでは、西部に生息する大型のキジオライチョウだけがこの鳥の種と考えられていた。しかし、その後の調査で、体が従来型の1/3ぐらいで尾がもっと白く、違った求愛行動をする鳥がいることが分かった。DNA検査によってガニソン キジオライチョウは従来の大型キジオライチョウとは別種であることが確認された。
かつて、ガニーはアリゾナ、コロラド、ニューメキシコ、ユタ各州のセージ草原に広く生息していたが、現在ではコロラド南西部とユタ南東部で確認されるだけとなっている。生息数の減少は
この鳥の習性である集団求愛行動をする場所（レックと呼ばれている）に強いこだわりがあることに関連する。鳥たちは毎年春になると同じレックにもどり求愛活動をおこなう。問題はこのレックが地域開発の影響で破壊され、結果として生息数の減少につながっていると考えられる。
レックは鳥たちがパートナーに求愛の舞を披露する舞台だ。夜明け前に、鳥たちは草原に集まり、日が昇ったとき、オス鳥は白い胸を膨らませ黄色の器官で独特の音を発する。そして、メス鳥の気を引きつけるため、首の周りの長い羽根を大きく広げ誇示する。さらに手羽を使って恋敵のオスと争う（写真やビデオを見る：http：//sanmiguelgrouse.org/ ）。
ガニーのレックと生息域の保護に努力するサンミゲル盆地ガニソン キジオライチョウ活動グループの使命は“セージ草原の生態系を保存し、ガニソン キジオライチョウの生息数が健全になるまで共に活動すること”。コロラドパークの生物学者との共同活動を通じグループは、気象環境が鳥とその生息域にどのような影響を与えるかを評価する新しいプロジェクトを立ち上げようとしている。
研究チームはコロラド州Naturita南部のある場所を観測点に決め、オンセット社製ホボU30ウェザーステーションの設置を計画している。
ウェザーステーションでは気温、雨量、風、気圧を含めた気象情報を収集する予定。収集した気象データは気候変動とキジオライチョウの生息数との関連性、生息域環境改善のための植物種まき最適時期の決定、水辺と湿原牧草地の変化調査などに役立てる計画だ。
保護活動グループはウェザーステーションで貴重な鳥に対する気候の影響をより多く知ることで、最終目的である生息域の改善と保存につながることに期待している。
HOBO and Onset are tredemarks of Onset Computer Corporation, Bourne, Massachusetts（USA）
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