製品情報

On/Offロガーで人体感知センサーの誤動作モニター

用途:エネルギーモニタリング
産業:教育 / 大学
組織:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校

無人の教室で照明をつけっ放しにすることはエネルギーの大きな浪費である。この問題を解決するため、この地域の大学ではある一定以上の時間部屋が無人状態になったら自動的に照明を切るよう人体検知センサーを取り付けた。しかしながらこの種のセンサーは往々にして故障で誤感知や検知自体が困難になることがある。結果として何日も意図せず照明がつけっ放しとなり不要な電気を消費することとなり大学の予算を浪費する。

 

カリフォルニア大学ロングビーチ校(CSULB)はこの問題で悩んでいた学校の一校。CSULBのエネルギー効率担当部署のインターンはこの問題に気づき不具合のあるセンサーを見つけだすという計画をスタートさせた。インターンのAllie BussjaegerとFelix Navarreteは今までのところCSULB全教室のセンサー約25%につきテストを行った。不具合センサーを見つけ出した結果、今までで約31000 キロワット時の電力の消費が削減でき、費用にして約$4000が節約できたと考えられる。

 

CSULBの平均的な教室には14台の天井照明具が設置されており、各々の照明具には32ワットの電灯2個が取り付けられている。教室一室だけでも夜間照明をつけっ放しになるとエネルギー効率はすぐに下がる。大学のエネルギー節約計画のメンバーであるBussjaegerとNavarreteは他のキャンパスで不具合の人体検知センサーを見つけ出すためにオンセット社製データロガーを使っているのを知った。彼らはキャンパスの省エネ責任者であるPaul Wingcoのもとでオンセット社製ホボU9照明On/Offデータロガーを各教室に取り付けている。

 

as_38_2

 

そのロガーは僅か45 x 60 x 20 mmの大きさで照明のOn/Off状態を記録することができる。On/Offの認識閾値は10~100ルックスの間で調整できる。またOn/Offの状態変化は最大で43000回まで記録が可能。このロガーを各教室に1週間取り付けた後データを回収し解析を行った。ロガーには照度センサーとマイコンが組み込まれており照明が点けられたその都度の日時が記録される。もし1週間ずっと照明がつきっ放しであったことをデータが示していれば、その教室の人体検知センサーは故障していると判断できし、午後10時以降何時間も照明が点いていたというなら感知センサーが正しく働いていない可能性が考えられる。

 

まだキャンパス全体の25%しか分析を行っていないが全て同じ傾向であった場合、CSULBは年間125000キロワット時の電力が節約でき、金額にして約$16000を節約できると見積もっている。“州の予算削減政策により学校では幅広く費用節約のアイデアを募っている。一方で一晩中照明がつきっ放しになっているとの電話も外部から受け取ることもよくある。インターンが率先して節電に取り組み問題解決しようとする行動計画に今はわくわくしている”とPaul Wingcoは話す。

 

BussjaegerとNavarreteが参加しているグリーンキャンパスプログラムの中のその計画はPacific Gas & Electric, Southern California Edison, San Diego Gas & Electricの資金援助で推進されている。グリーンキャンパスプログラムは産業界、技術団体、エネルギー会社などからなる省エネ非営利団体によって運営され、エネルギー効率に関わるキャリアーを求める学生を支援している。またキャンパスのコスト削減、省エネ意識の向上、教授陣のエネルギー効率に関連した教科トピックの採用などに協力している。

 

HOBO and Onset are tredemarks of Onset Computer Corporation, Bourne, Massachusetts(USA)

 

製品に関するお問合わせは、お問合せフォームをご利用ください。