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製品情報

ドラキュラ展示スペースをホボデータロガーでモニター

用途:設備管理
産業:博物館/図書館
組織:Rosenbach Museum & Library

1954年に A.S.W. ローゼンバック博士とその兄弟フィリップで設立されたフィラデルフィアにあるローゼンバック博物館図書館では多くの書籍やファインアートを展示している。兄弟のコレクションのなかでも注目はベンジャミン・フランクリンの著作として知られる年鑑( Poor Richard’s Almanac )とジェームス・ジョイスの長編小説ユリシーズの草稿だろう。長期間の収集によりコレクションは広がってきているが、見学客が今関心を示しているのはブラム・ストーカが1897年に発表した小説ドラキュラの125ページにわたる作業ノートだ。

 

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そのノートには各章の構想、キャラクターのリスト、調査記録それに吸血鬼や悪魔に関する読書記録が含まれており、博物館が毎年9月下旬から11月初旬までの期間に開催する恒例のドラキュラ祭“ドラキュラと友達”展の奥に潜んだ霊気を感じることができる。

 

ローゼンバック博物館のアシスタント学芸員キャシー・ハースさんによれば“ストーカの記録ノートを含め博物館の貴重な文化財を傷つけないよう最適に保存するため館内を定められた温度、湿度、光強度に保たなければならない。所蔵物は傷つきやすいため保存環境をできるだけ安定的に保つ必要がある。特に限度を超えた光に曝すことがないように年間展示期間を4カ月までに制限している”という。

 

屋内環境をモニターするため博物館の学芸員はホボデータロガーを各展示室、すべての保存室、場合によっては博物館に貸し出された作品の展示ケース内に置いている。所蔵品を貸し出すときにも梱包ケースの中に入れ輸送中の温度、湿度レベルが安定的に保たれているかを確認している。またホボは非常に小さいので見学客がその存在を意識せず鑑賞できる。

 

ハースさんが何千もの書籍や原稿ノートを保存するうえで特に注意しているのは湿度レベルだという。過度な湿度は紙が湿気を吸収し、カビの発生や表紙の歪みの原因になる。このような問題を防ぐためホボデータロガーを使って湿度を10分間隔で計測記録している。目標は湿度レベルを約50%RHに保つこと。もしこの目標値が許容範囲から外れるような場合にはスタッフは具体的に環境改善を行うようにしている。また湿度レベルの長期的変動も同時にモニターしている。

 

温度もまた所蔵品に顕著な影響を与える可能性がある。温度変化は物体を伸縮し傷つける。また高温環境は劣化や腐敗の原因となる化学変化を促進する。“所蔵品にとって理想的な環境が必ずしも人にとって理想的な環境とは限らない。だから来場者の快適さと展示物が要求する条件のバランスを取ることも必要”とハースさんはいう。

 

ローゼンバック博物館図書館の2棟は歴史のある古い建物なので必要な環境条件を維持するのはかなり困難な仕事だが、ホボデータロガーを使って環境をモニターすることでスタッフの負担を軽減している。さらにローゼンバックでは所蔵品を借りるとき、すべての博物館が事前に要求する許可申請書にこの取得した温湿度データを使って書き込みを行っている。所有のデータロガーの何割かは光強度センサーも付いているので光に影響を受けやすい作品に対しては許容範囲を超えた光に曝されていないかも確認している。

 

ローゼンバック博物館図書館の学芸員によるホボデータロガーを使った緻密な環境モニターはドラキュラ草稿ノートを含めた貴重な文化財を将来まで良好な状態に保存し続けることだろう。

 

ローゼンバック博物館“ドラキュラと友達”展:http://www.rosenbach.org/

 

HOBO and Onset are tredemarks of Onset Computer Corporation, Bourne, Massachusetts(USA)

 

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