製品情報

ガラス容器製造工場でロガーを使い圧縮空気浪費モニター

用途:エネルギーモニター
産業:工業
組織:Saint-Gobain Containers

サンゴバンコンテナー社は世界有数の建設資材関連会社で、高性能資材とガラス容器で世界をリードする。北アメリカにおいては拠点350ヵ所以上、従業員22,000名を数える。

 

製品には食品飲料分野でのワインボトルおよびその他容器がある。ボトル製造工程では圧縮空気が多量に使用される。システム内でしばしば起こる圧縮空気のリークは製造効率を下げコスト上昇に繋がる。サンゴバンコンテナー社では、わずかな投資でシステムのリークをモニターできる効果的な方法を考案した。

 

カリフォルニア、マデラ工場(年間数百万本のワインおよびシャンパンボトルを製造)ではデータロガーとフローメータを使った低コストのモニタリング装置を設計した。モニタリング装置としての投資額は5,000ドル以下だが、年間数万~数十万ドル規模の節約が期待されている。サンゴバンコンテナー社ではモニターしている個々のシステムで10~20CFM(約1.7 m3/hr)の削減効果があると見積もっている。

 

 

DOEがモニタリングを推奨

圧縮空気は製造工程全般において非常に重要な消費品目である。また圧縮空気システムは多量のエネルギーを消費する。従ってそれらが十分な性能を発揮しないなら(圧縮空気がリークしていれば)、エネルギーコストの損失は膨大なものとなる。結果として米国エネルギー省工業技術部(DOE)は圧縮空気システムを保有する全ての工場でリーク検知・防止プログラムを採用し四半期ごとに評価するように推奨している。 

 

リークはエネルギーの浪費だけではなく他にも問題を引き起こす。それはシステム内の圧力降下を引き起こし工具の効率悪化に繋がる。また機器のサイクルが短くなり、結果として保守費用の上昇、機器の寿命を縮める原因にもなる。

 

圧縮空気システムの良好な運用状態での空気損失は通常10%以内でなければならないが、20~30%になることもめずらしくない。リークはほとんどの場合、機器ジョイント部や配管部品部で起こるので、単純にジョイント部を締め付け、部品交換することで損失を回避することができることがよくある。

 

 

機器のリークをデータロガーで検知 

複雑で大きなシステムの場合リークモニタリングシステムを構築することはコスト的にも時間的にも大変な仕事となる。このことからサンゴバンコンテナー社マデラ工場のエネルギー担当技術者Greg Rhames氏は工場で24/7(1日24時間、1週間7日)連続稼働する1250馬力のコンプレッサー3台のエネルギーをモニターし浪費を防止する簡単な方法を考えた。Rhames氏は機器ベースでモニターすることを決めた。これは圧縮空気システムの供給側にさまざまなタイプの計器を配置する一般的な方法に対峙する。トータルシステムをモニターするよりむしろデータロガーを使ってデータを集め、個々の機器性能をピンポイントで分析することに重点を置いた。

 

Rhames氏は小型でほとんどどんなセンサーからの信号でも変換できる’FlexSmart’と呼ばれる。

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HOBO and Onset are tredemarks of Onset Computer Corporation, Bourne, Massachusetts(USA)

 

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