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データロガーを使って地球温暖化調査

用途:環境影響
産業:調査
組織:University of Maine at Farmington

メイン州ハノーバに位置するハワード池は地球温暖化による影響について観測する湖のグループに参加することとなった。

ファーミントンにあるメイン大学のDan Buckley博士は他の科学者および機関と共同研究を行っている。彼らは今後2年間で100の湖において、ホボペンダントロガーを使って深度の違う場所の水温と照度を計測記録することを計画している。

 

Buckley博士はハワード池の近隣住民に観測計画の詳細について説明を行った。
“南北両極の万年雪と氷河の融解が地球温暖化の議題として注目を集めているが、気候変動は湖の生態系にも劇的な影響を与える可能性がある”と博士は説明する。

“恐ろしいことは湖の環境は大気の環境より早く変化していることだ。スペリオル湖の研究調査では1980年以来、湖表層の平均水温は約2.2℃も上昇している。一方、同じ期間の大気温上昇は0.56℃。この地域の融氷日は19世紀から20世紀初期に比べ10日から15日も早くなっている”という。
例えば、1880年代におけるランゲリー湖の氷は5月中旬に融け去ったが、1960年以降それは劇的に早くなっている。

 

“早期融氷は湖水温が加速度的に上昇していることを暗示している”とBuckley博士は言う。
この温暖化傾向は結果として湖から鱒や鮭のような寒水魚を追いやることになる。
“ハワード池に関して言えば、将来予想はそれほどひどくはならないだろう”と博士は話す。
Buckley博士によれば、池の深さは36mあり、それはその表面積に比べて非常に深い。その事がこの池を地球温暖化の影響から保護しているという。

ハワード池の近隣住民は説明に対して何も対処できないが、池の保存協会ではホボペンダントロガー2個を池に設置してデータ収集する予算を付けた。ロガーは池の中の水温と照度を15分間隔で最長208日間記録する。Buckley博士はそのデータをメイン州のほかの池のものと比較する予定という。

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