製品情報

ジャマイカ産最上級コーヒーの保管環境モニター

用途:倉庫
産業:食品
組織:Jamaican Coffee Industry Board

ジャマイカ産のブルーマウンテインコーヒが世界最上級という評判を得るにはどのような環境管理を行っているのだろうか?

 

豆を栽培する屋外におけるジャマイカの険しい丘や気候風土がブルーマウンテインコーヒ独特の風味を作り出す大きな要因になっていることは疑いの余地はないが、輸出するまでの保管倉庫の屋内環境も大きな役割を果たしている。

 

“収穫して豆を処理した後、豆は水分量が約12%になるまで乾燥し、その水分量が一定となるよう保管条件を安定させる必要がある。理想的には倉庫の温度を20~25℃、相対湿度を60~70%に保持する必要がある”とジャマイカコーヒ工業会調査室のGail Nelsonさんは説明する。この工業会は政府管轄でコーヒの品質基準を確認援助する目的で1950年に設立された。

 

アメリカの近代的な倉庫とは違いジャマイカの多くの倉庫はまだ旧式で自動環境制御システムはない。倉庫の条件は建設時の使用材料によりさまざまだという。あるものはコンクリート製であったり、あるものはブリキ屋根であったり、それ以外の材料が使われていたりする。

 

倉庫間の屋内環境がどのように違っているかを理解するためコーヒ工業会は全国のコーヒ豆倉庫において環境調査トライアルを開始した。

 

“倉庫の環境の違いを比較してその違いがコーヒ豆の品質にどのように影響を及ぼすかを調査中で、もし豆が水分量を大きく減少させているようなら豆の風味に良くない影響を与えている可能性がある”とGail Nelsonさんはいう。

 

オンセット社製ホボデータロガーを使って6箇所に在る違った倉庫の温度と湿度を30分間隔で計測記録している。Nelsonさんは2週間毎にデータを回収し専用ソフトを使ってグラフを作成している。

 

“専用ソフトは全ての倉庫のデータを同じチャートにグラフ化して比較でき変化を確認できる。これにより倉庫環境について判断でき、必要があればより良い環境管理が行えるよう屋根の気密性を高めるなど対策を講じることができる”とNelsonさんは説明する。また“最終的には品質を確認するため豆が消費者に届くまでの全ての輸送経路においても環境条件をモニターしたいと考えている”とも追加説明した。

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HOBO and Onset are tredemarks of Onset Computer Corporation, Bourne, Massachusetts(USA)

 

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