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超常現象調査にデータロガーが一役

用途:環境モニター
産業:超常現象調査
組織:Confidential Paranormal Investigators(CPI)

近年ゴーストハンティングへの関心が高まっている。‘ゴーストハンターズ’、‘モーストハウンティッド’、‘パラノーマルステート’などのテレビ番組が多くの視聴者の好奇心をそそり、これら番組で使用される機器に対する興味も増している。

 

例えば、ウィスコンシン州を拠点とするゴーストハンターチームConfidential Paranormal Investigators (CPI)は超常現象の調査活動で近代的な技術を駆使している。調査の信憑性を確保するためチームはさまざまな機器、例えば温度変化をモニターするための温度データロガーなどを使っている。

 

“超常現象を調査するとき対象物の正体が分からないため周囲環境のバックグラウンドデータを提供してくれる広範囲なツールを使用している。これら技術は証拠を示し、既成観念を取り除き真実を教えてくれる”とCPIの創設者で技術部長のWalt Baker氏は説明する。

 

調査にあたりBaker氏とそのチームはオンセット社製のHOBOデータロガーを使用している。
そのデータロガーは温度変動を記録するため、高さの違ういろいろな場所に設置して使っている。

 

“基本的な温度計測には非接触型赤外線温度計を使っているが、コールドスポットのような温度がさまざまに変動するような場所では温度計は役立たない。そのような場所ではデータロガーを使って周囲温度の変化を記録している”とBaker氏は説明する。

 

データロガーを使った調査では毎秒ごとのデータを取得している。“ロガーは温度データを日付、時刻のセットで提供してくれる。チームの誰かが個人的体験を持ったり、電磁フィールド(EMF)メータに変化があった場合には、その事が起こった時の温度変化をチェックし、何か相関関係はないかを調べている”という。

 

調査後、取得したデータはアプリケーションソフトHOBOware Proを使いPCにダウンロードしグラフと数表で解析している。

 

HOBOwareはWindowsとMacintoshに対応しておりロガーの使用開始やデータ回収を短時間で行え、データのグラフ化など解析もアイコン操作で簡単に行えるユーザフレンドリーな操作性に富んだソフト。

 

Baker氏は超常現象の調査活動において環境データを用いることの重要性を強調する。“データを取得後、まずは何か顕著な変化がないかを見る。体験をデータに基づいて証明することが重要だ。ある調査で標的をビデオ収録することに成功し、その後の調べでその同時刻にEMF値がスパイクしていることを発見し、同時に温度も変化しているかどうかを検証することができた”という。

 

Baker氏によれば、そのビデオは標的が時速60マイルで移動するのを捕らえていた。“ビデオを精査して多くのバグや雑音類の物体は排除することができた。発見はEMF値にスパイクを生じ更に興味深いものであった。しかしながら室温に変化はなかった。多くの発見はほとんど説明可能だが、我々は説明できない体験をバックアップするのにデータを利用している”という。

 

“幽霊検知器はまだ存在しないが、我々は体験を補い、現象についてより多くのことを学ぶためにこれらの調査機器を使っている。データロガーと他の技術で得た相関情報は我々の調査を裏付けてくれる”とBaker氏は結論する。

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HOBO and Onset are tredemarks of Onset Computer Corporation, Bourne, Massachusetts(USA)

 

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